どうすれば採用担当者にアピールする履歴書を書けるか?

あなたのセールスポイントを担当者にアピールしよう

就職·転職を成功させる上で、最も重要なことは何だろうか。これまでの経験や現場で培ってきたキャリアも大切だし、ほかのスタッフと協調して仕事を進めていく明るい人柄もはずせない。しかし、まず、企業の採用担当者にそれを知ってもらえなければ、あなたが仮にこうしたセールスポイントを持っていたとしても、意味はない。

 

企業の採用担当者に最もアピールできる書類が、履歴書である。

履歴書は、採用試験の第一関門であるばかりでなく、就職·転職希望者の人柄や仕事のレベルをありのままに物語る書類でもある。担当者には、履歴書を一目見ただけで、「その人の人柄や考え方、普
段の態度」が手に取るように分かってしまうものだ。書類選考で履歴書が通れば、企業側に採用の意思がある、と考えていい。就職·転職の成否は、まず面接にこぎつけられるだけの履歴書が書けるかどうかにかかっているのだ。

履歴書は、上手に書けば、あなたを面接へと導くパスポートにもなるし、セールスポイントを表現できなければ、「不適格」という烙印を押される証明書にもなる。では、就職·転職を成功させる、「自分を売り込む」履歴書は、どのようにして書けばよいのか。

 

自分の長所を分かりやすく具体的に書く

履歴書は、求人の際に求められる応募書類として職務経歴書や自己紹介書などがある中で、必ず提出を求められる最も基本的な書類だ。しかし、履歴の事実のみをていねいな文字で書いていけばよい、というものではない。現実には、特徴のない「可もなく不可もなし」のタイプが大多数のようだ。

担当者は、こうした平均的な履歴書に「平均点」の評価を決して与えない。むしろマイナスになる。誤字脱字が多かったり、記述のルールを破っているのは話にならないが、「自分を売り込む」履歴書には、担当者にアピールする何らかの「プラス」材料が不可欠だ。

つまり、履歴書を書いていく際には、企業の人事担当者の立場になり、担当者の「目」を意識することが必要になる。履歴書は、担当者に「こういう人なら、ぜひ会ってみたい」と思わせるように仕上げなくては意味がないのだ。

では、最良の履歴書を書くにはどうしたらよいか。履歴書を書くときの大切なポイントはというと、

  • ①見やすい·読みやすい·分かりやすいことを心がけているか
  • ②自分の長所を最大限アピールできているか
  • ③自分の言葉で具体的に書いているか

の3点である。

①については、ていねいなしっかりした文字、用字用語の統一、記述する内容の詳しさにばらつきがないか、など全体の見た目のきれいさと、書く内容のバランスが問われる。

②)では、明るい人柄、仕事へのポジティブな取り組み方、ねばり強い姿勢などを打ち出す。

③では、自分の経験してきた仕事や趣味、特技などを、自分なりに表現する。その結果が、ライバルと差別化できていればいい。

履歴書を書いていくプロセスでは、まず「何を書くか」をじっくり考えてほしい。次に「どう書くか」を工夫してもらいたい。この作業は、そのまま自分のキャリアを再評価することにつながり、就職·転職に際してのセールスポイントを洗い直す上で効果は大きい。

 

 

必ず成功する履歴書・職務経歴書の書き方・見せ方

面接試験のコツ:ハンデは自主申告

再就職先の会社を探し履歴書を出し、いよいよ「面接」ということになると、少し憂うつになりましょう。多くの人々はどなたにも過去の人生でのマイナス事項があるからです。

つまり、

(あ、再就職、とか、難しいかな。自分の転社はこれで五回目だ。うち2回は三カ月ぐらいで辞めたっけ)

(前の会社で2日ほど無断欠勤して懲戒処分を受けたことがある。どうしようか)

と思い患う人もいるでしょう。

こうしたマイナス事項を持って面接会場へ行きますと、なんとなく表情が暗くなるものです。

(ひょっとしてコイツ、とんでもない悪人ではないか……)

などと、受験企業のトップに思われたら、これはもう合格はありません。

ではどうしたらいいか?

私はむしろ「ハンデは先に申告すること」を提案します。つまり、相手方に質問される前に自分の方から切り出して告白してしまうということです。例えば,

「実は、私、気が短い人でして繭の会社では上司とケンカして飛び出しました。今は反省しして、もうケンカはしないだけの忍耐心を育てました」

とか

「私は,この若さですのに、もう五回も会社を変わりました。本当に恥ずかしい話です。御社へ入れて頂けたら、必ず10年以上は頑張り実績を挙げます!」

と、初めに言ってしまう手です。

このやり方ですと、諺の”捨てる神あれば拾う神あり”ということで、三社に1社ぐらいのトップは、「正直でいいぞ!」という気分になるものです。

人が、自分のハンデに関し素っ裸になって告白する姿は美しいものです。社長だ、部長だ、と今は威張っておりましても、実は皆な人の子です。ご自身の過去にも幾つかのマイナス体験はしているわけです。

そうした人心の機微の分るトップなら、正直な告白振りに好感し合格させるでしょう。

今の面接で多い形は「相手の欠点を衝き、それに対する反応を見る」というパターンです。

つまり、あなたの履歴書を見て、

「なんだ、随分、転職歴が多いな! キミは我慢を知らんな!!」

「前の会社、1年で辞めたなんて腰の軽いヤツやなあ!」

と鋭く批判して来るのです。その批判にオドオドとうつむいてしまったらいけません。堂々と反論するわけです。

ですから、どうせ批判されるなら初めから「言ってみよう」ということです。

ひとつ、この方法も検討して下さい。

 

「かしこい転職、上手な離職 – 転職探し87のポイント」本多信一著 総合法令

内定獲得には「トシの数の受験」を覚悟

二、三社でへこたれるな

会社を受験するという行 は非常なエネルギーを要するものです。1-2社受けただけでドッと疲れてしまいます。

面接まで行き、精魂を尽してみたのに不合格となれば、もうフラフラと半病人のようになってしまう人もいます。

とくに30歳前後の方々は、高卒にせよ大卒にせよ、就職にそう苦労した体験がないのが普通ですから、疲労感も大きいわけです。

「もう、私は就職は諦めました。6社に履歴書を出し、うち4社に面接機会を与えられたのですが、結果は不合格でした。どうも、私は会社向きのタイプではないようです……」。

ゲッソリとした顔で訪れて来た、二九歳のK君のことを思い出します。彼は、大卒後、5年ほど鉄綱メーカーに勤務、会社の業績が

低下し先行きに希望のないため、自主的に辞めて浪人となったわけです。それから半年間ほど, ヨーロッパ旅行をしたりして気分一新、さぁ働くぞ、という気になって再就職行動を始めたのでした。ですが、3カ月間に面接を受けること4度,いずれも失敗したので失望しているわけです。そんな彼に対して、

「あなた、29歳でしょう? としたら、二九社ぐらいに応募しないと、就職先は見つからぬものですよ。でも、29社ぐらいの訪問はそう難しくありません。50歳なら50社目に決まるのだ、という決心で探し回らなくてはいけないんですものね……」、私は、厳しくそう申し渡しました。

「ええっ!? あと25社もですかぁ……」K君、ゲッソリしていましたっけ。
しかし、これは仕方がないのです。多くの人々が転職を考え実行しています。今は様々な理由から転職時代なのであり、一人の採用に50人、100人が押掛けましょう。となると、数でこなしてチャンスを待つ、よりないわけですから。

「ですからね。あまり心理的負担を持たぬように、自分は今、会社研究をしている、とお考え下さい。自分の受けようとする会社について徹底的に調べて、相手の会社に行ったらトップや人事マンの人材度を調べる気持になってご覧なさい。こんなチャンスでもないと、会社の内部は見られないんですよ」

「なるほど……」

「それからね、もし、あなたが営業マンなら、断られても断られても、一日50社、100社と訪問して回るわけです。今のあなたは自分を売るセールスマン”と同じでしょう? だったらもっとセールスマンシップを持たなくてはなりませんよ」。

「つまりね、あなたの表情にはどうしても入社したいという気迫が出てないんです。セールスマンが,ウチの商品って無用のものですがいかがでしょうか、って言うのは妙でしょう? 有用だから購入を、と説得しなくてはなりませんよね。まず、面接まで行った場合は絶対に入るんだという決心でキリリとした表情をしてみることです」

といった具合に、私はビシビシと注文を付けました。

結果ですか? むろん、再就職は決まりました。それから1カ月後、100社目に。

 

 

「かしこい転職、上手な離職 – 転職探し87のポイント」本多信一著 総合法令